2024年7月、Chatwork株式会社は、
株式会社kubellへ社名を変更予定です。
  • プレスリリース

中小企業の7割はSaaSを聞いたことがないと回答 40代から経営者の意識に崖、「リスキリングの必要性を感じない」が6割

- Chatwork、中小企業の経営・DX、リスキリングの現状と課題を調査 - 人手不足・物価上昇で経営環境が悪化しても、解決策としてDXが選択されない状況

ビジネスチャット「Chatwork」(https://go.chatwork.com/ja/)やオンラインアシスタントサービス 「Chatwork アシスタント」(https://dx-center.chatwork.com/assistant/)等を提供するChatwork株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:山本 正喜、以下、Chatwork)は中小企業の経営者(社長)とバックオフィス担当者、合計2125名を対象に経営課題と解決策として注目されるDX、SaaS、リスキリングの実施状況や意向について調査を行いました。集計結果の一部をお知らせします。


昨今の、円安等に起因する物価上昇や人手不足などの外部環境変化が中小企業の経営に悪影響を与え、経営者の多くがコスト削減や生産性向上への課題意識を高めています。さらに、2024年問題や賃上げ要請等への対応も必要になり、労働生産性の向上は喫緊の課題です。一方、中小企業の経営者の回答から、特に40代を境にデジタル対応の崖が存在し、低コストで効率化が可能になるDX、SaaS活用が推進されていないこと、デジタルツールを使いこなすためのリスキリングの必要性が理解されていないことが明らかになりました。

◾️調査概要
調査名称:    中小企業の経営課題とDX、SaaS、リスキリングの実施状況・意向調査    
調査目的:    中小企業を取り巻く外部環境変化と、重要視されるDXとSaaS活用、リスキリング等についての
実行状況や意向について、経営者の意識と関連付けて明らかにする
調査手法:    インターネット調査(調査会社:株式会社アスマーク)
調査時期:    2023年10月20日〜23日
調査対象者:    中小企業(300名以下)の社長1055名とバックオフィス担当者1070名の回答、合計2125名の回答
を集計。有効回答数:本調査2125名 (スクリーニング調査4108名)

◾️調査結果サマリー
【外部環境への意識と経営課題】
・外部環境で中小企業の経営に悪影響を与えている事象、トップ3は「物価の上昇・値上げ」「人手不足」「景況感の悪化」
・経営課題への取り組み状況、解決に向けて実行しているのは「コスト削減」「売上拡大(既存事業)」「業務効率化・生産性向上」が上位に
・2024年問題による影響が懸念される物流業界、建設業界が問題について「認知しており対応を行っている」はそれぞれ25.4%、14.9%に留まる
・事業承継に関する2025年問題、「対応を行っている」経営者は60代13.1%、70代13.6%に

【DX,SaaS,リスキリングの実行・意向】
・中小企業の経営者・バックオフィス担当者、70.6%がSaaSを「聞いたことがない」と回答。DXも49.7%が認知なしに
・中小企業のDX状況、6割が業務を口頭や紙で行っている状況。経営者の年代別集計では40代以上でDXが進みにくい傾向がみられる
・DXが進まない理由、課題1位は「金銭面のコストが大きい」。バックオフィス担当者の回答では4人に1人が「経営者に十分な知識がない」と回答
・中小企業でSaaSを導入している割合は経営者の年代と相関がみられる。30代では60.0%が活用、40代では35.4%に留まった
・中小企業で導入割合が高いSaaSは「WEB会議システム」「経費精算」「チャットツール」一方、「経費精算」は「使いこなせていない」と回答した人の割合が高く25.1%にのぼる
・DX対応に欠かせない、デジタル知識の習得を推進する「リスキリング」、「必要性を感じていない」が全体の6割
・「必要性を感じない」理由、経営者の回答のトップは「活用する業務がないから」で22.5%

◾️調査解説
【中小企業の現状】
昨今、少子高齢化による人手不足がいよいよ深刻化し、円安等の影響で物価上昇するなど、企業を取り巻く外部環境に大きな変化が起きています。中小企業の経営者(社長)とバックオフィス担当者を対象に、経営にどのような課題が生じているか、また、こうした構造的かつ不可逆な変化に対して解決策を講じているかを調査しました。

調査の結果、経営に悪影響を与える事象は「物価の上昇・値上げ」「人手不足」「景況感の悪化」が並び、解決に向けて取り組んでいる経営課題の1位は「コスト削減」であることが明らかになりました。具体的な打ち手を尋ねると「採用・教育・研修」「働き方の見直し」など人や組織に関連するテーマが上位になりました。また、「2024年問題」への対応状況も「対応できている」と回答した割合は建設業界で1割台に留まっています。中小企業の経営者の多くが、足元の業績に意識を向けざるをえない状況にあると推察されます。

【中小企業のDXへの意識】
その一方で固定費の削減と生産性向上を期待できる、デジタルツール活用・DX推進には意識が向いていないことが分かりました。
中小企業のデジタル活用状況は経営者の年代と相関し、経営者が40代になると、日常業務を口頭・紙中心のまま行っていると回答した人の割合が30代以下よりも大きく上がります。40代以上の中小企業経営者には手軽かつ安価にデジタルの恩恵を受けられる「SaaS」の利便性や、DX対応に欠かせないリスキリングの必要性についても十分に認識されていない実態があります。

中小企業の多くが深刻な人手不足や値上げに見舞われ、少ない人員で収益確保とコスト削減を行わねばならない状況に陥っても、デジタルツールを活用することで経営を進化させられる状況にありません。DXやリスキリングの必要性が叫ばれ、中央政府や自治体から各種補助金など施策が講じられても、中小企業経営者の意識やニーズがついてきていない状況にあります。

中小企業の経営者のリテラシーや課題意識(コスト削減・売上向上)を踏まえ、投資や学習など、負担感や苦手意識を持たずに取り組むことができるソリューションや施策の実行が必要になりそうです。

◾️以降の詳細、全文PDFはこちら
https://corp.chatwork.com/ja/document/press-conference/Chatwork_research_BPaaS_2311141.pdf

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