トップメッセージ

株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社は、多くの方々のご支援を受け、2019年9月に東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)に、国内初のビジネスチャットを主事業とする企業として上場させていただきました。
当社は、「働くをもっと楽しく、創造的に」というミッションのもと、人生の大半を過ごすことになる「働く」という時間において、ただ生活の糧を得るためだけではなく、1人でも多くの人がより楽しく、自由な創造性を存分に発揮できる社会の実現を目指しています。
Chatworkがリリースされた2011年は、「ビジネスチャット」という言葉もなく、仕事でチャットを使うということそのものが、なかなか理解されにくかったことを覚えています。ですが、スマートフォンの普及、クラウド環境の発展などにより、いまではビジネスチャットは市場としてしっかりと確立し、 デジタルトランスフォーメーション(DX)の中心ツールとして、大きな注目を集めています。
ビジネスチャット市場は2024年度には284億円の市場規模となり、年次約22%で成長する高成長のマーケットであると予測されています*。当社はビジネスチャットのパイオニアとして最初期より市場を切り開いてきたとともに、日本国内において利用者数No.1**としてビジネスにおけるチャット利用の文化をつくりあげてきたという自負があります。「Chatworkで働き方がまったく変わったよ!」「もうChatworkがないと仕事にならない」といったユーザーの皆さまからいただく声は、私たちの誇りです。
Chatworkのビジネスチャットとしての大きな特徴は、誰もが使いこなせる簡単なユーザーインターフェースと、社外ユーザーとのシームレスなやり取りが可能な「オープン・プラットフォーム型」をとっていること。社内コミュニケーションはもちろんのこと、取引先やパートナー、お客様とのやり取りにも同じアカウントを使うことができます。
この特徴を活かして、建材屋・大工・電気屋・水道屋などとチャットで連携して大幅な効率化を実現した建築事務所、チャットのみで顧問業をおこない全国に顧問先を増やした弁護士事務所など、多数のユニークな事例が生まれています。こういった「一緒に使いましょう」というユーザーのネットワーク効果で、どんどんとユーザーの輪が広がっていくのがChatworkの強みです。
昨年より、新型コロナウイルス感染症をきっかけとしてテレワークを中心としたニューノーマル時代の働き方が普及し始め、従来の働き方に根本的な変化が起きつつあります。当社が提供するビジネスチャットは、まさにニューノーマル時代のコミュニケーションツールであり、事業環境として大きな追い風となっています。
電気・ガス・水道が生活を支えるインフラであるように、ビジネスチャットは仕事を支えるインフラであると考えています。安定した品質で、信頼してご利用いただけるサービスでありたい。それが、私達が上場を目指すことにした大きな理由です。
上場企業として社会の公器として力強い成長を実現し、皆さまの「働く」を支える、なくてはならないインフラ企業となっていくことをお約束いたします。
皆さまにおかれましては、今後とも、より一層のご指導・ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
働くをもっと楽しく、創造的に
Chatwork株式会社
代表取締役CEO
山本 正喜
* ITR「ITR Market Review:ビジネスチャット市場2020」
** Nielsen NetView 及びNielsen Mobile NetView Customized Report 2022年5月度調べ月次利用者(MAU:Monthly Active User)調査。
** 調査対象はChatwork、Microsoft Teams、Slack、LINE WORKS、Skypeを含む47サービスをChatwork株式会社にて選定。